ドルフィン・エコセラピーができるまでの道のり
第1話 はじめに
アクアトピアフレンズの設立者の一人、宮崎には夢があった。それは、海洋保護など海に関わる仕事がしたいというものだった。宮崎は幼い頃から海が好きだった。幼い宮崎にとって海は、父が教えてくれた限りない自由と家族の深い愛の象徴であった。まぶたを閉じて浮かぶ海のイメージは、岩陰に隠れている小さな命を見つけた喜びや、ホリデーで家族が団らんする懐かしい光景につながっていた。愛する家族の為なら、命を落としても後悔しないと言う宮崎。宮崎の家族への深い愛は結晶化して海の思い出につながっていた。宮崎のその熱い思いが、海洋保護のNPO団体設立の原動力となったのである。
アクアトピアフレンズのもう一人の設立者、都築は、まさか自分がNPO団体に関わるとは思っていなかった。基本的にボランティア活動は嫌いだった。しかし、宮崎からNPOを設立したいとの話があった時、都築は真剣に、金銭が介入しない世界での自分の価値について考えた。自分に何が出来るのだろうか? そして本当にそれをやりたいのだろうか? 都築としては、宮崎が提案したようなビーチの掃除や、環境保護のためのリサイクル活動は得意ではなかった。ただ、漠然と、「NPO団体に集まって来る人々の成長を援助する役なら、出来るかもしれない」と思った。そして、それは結構楽しいかも知れないと感じた。その後、意外にも、都築はNPOの活動にハマってしまった。

