イルカ物語
イルカの遊び
皆さん野生のイルカが遊ぶ姿を見たことはありますか? とっても遊び好きのイルカは、遊び方も他の動物と違ってちょっと賢い! 海藻を背びれに引っ掛けたり、口にくわえて、仲間と海藻のキャッチボールをしたり、捕まえた魚を食べる前に、投げあって遊んでから食べたりと、面白い習性を持っているんです。 その中でちょっと珍しい、スポンジを使うイルカのお話をご紹介します。
西オーストラリア州のシャークベイには、スポンジを鼻の頭にくっつけて泳ぐイルカがいるんです。スポンジと言うのは、よく顔を洗ったりするのに使われる海綿のこと。 この珍しい光景は1980代後半から、西オーストラリア州のシャークベイのイルカに見られるようになり、お母さんイルカから子供イルカへと教えられ、特定のイルカの間で流行っているようです。 このレッスンは、メスのイルカから始まったと言われ、今のイルカに関する新しい研究にもなっています。
イルカが海底で餌を探す時に、スポンジを鼻の頭にくっつけて鼻を覆い、鼻を保護する役割としてスポンジを使っているそうです。 イルカが餌を取る方法には、超音波を使ったり、仲間と協力して魚を追いかけたりする方法があります。このスポンジ技は、直接餌を取る手段にはなりませんが、より快適にえさ探しをするための道具を使ったテクニックとでもいうのでしょうか。 このスポンジ技は物を使う文化として、母イルカから娘イルカにと受け継がれ、今まで他の海洋生物には見られなかったことなんですよ。 この行動はシャークベイで個体識別されている141頭のうち15頭の母イルカとその子供7頭の間で行なわれています。 餌の取り方は、子供のメス・オス両方とも母親から習いますが、このスポンジ技は子供のメスだけが学んでるんです。 オス・メス間での行動の違いは、チンパンジーの道具を使う習性にも似ていますが、大きな違いはチンパンジーの場合、メスが道具を使うということはあまりなく、オスが道具を使う事のほうが多いのだそう。 このスポンジ技は、母親から自分の娘というように、家族の中だけで受け継がれているようで、最近の祖先がこの便利な方法を発見したのでは?と言われています。 イルカの研究者達は、イルカの細胞を採取して、家族関係を調べたり、今後もさらなる観察が続く事でしょう。 イルカは賢い生き物といわれていますが、その賢さが分かるような出来事ですね。
